イタリア、セリエAユベントスが今夏、バルセロナに所属するフランス代表FWウスマン・デンベレ(23)の期限付き移籍を希望していると、スペイン紙ムンド・デポルティボが25日に報じた。

バルセロナも今夏にユベントスでプレーするボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFピャニッチを狙っている。24日にはMFアルトゥールとのトレードが間近に迫っているとイタリア紙で報じられたばかりだった。しかし、その後、アルトゥールがユベントス行きを拒否したため、順調に進んでいたかに見えて交渉にブレーキがかかった。クラブはアルトゥールにユベントスへ行くように説得しつつ、代わりに譲渡する選手を検討している。

一方、ユベントスはアルトゥールを除いたバルセロナのメンバーの中から、ピャニッチに変わる選手を選んでいる。マンチェスター・シティ行きの話が出ているDFセメドの他、デンベレの名を挙げているという。

デンベレについては、縦への突破力や素晴らしいフィジカルとテクニックを備えていることを高く評価。デンベレをピャニッチの移籍交渉に含めることを望んでいる。しかし、同選手は負傷が多いため、完全移籍ではなく期限付き移籍での獲得をもくろむ。1年間様子を見た後、買い取るかどうかを検討すると報じた。

デンベレの契約は2022年6月30日までのため、このまま契約延長せずにユベントスが1年後に買い取る場合、移籍金は今夏よりも下がることになる。

(高橋智行通信員)