アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(32)がバルセロナと契約延長に向けた交渉を開始しているとスペイン紙マルカ電子版が21日に報じている。

メッシの契約は来年6月30日までとなっているが、それには今年6月1日よりも前に退団の意向をクラブに告げた場合、契約を無料で解除できる条項が含まれていた。しかしメッシがその権利を行使することなく、来季もプレーを継続することが決定したため、クラブは契約延長に向けて動きだしたという。

同紙によると、ジョゼップ・バルトメウ会長とメッシの父親ホルヘ・メッシ氏が個人的に交渉を進めているが、主要な部分ではすでに合意に達しているとのこと。クラブはすでに2023年6月までの2年間の契約延長を提案しており、前回同様にメッシ本人が希望した場合、毎シーズン終了ごとに契約を自由に解除できる条項が継続して含まれることになる。

メッシにとってこの条件は重要なものであるとのこと。なぜならシーズン終了ごとに自身が高いレベルのパフォーマンスを継続するのにフィジカル面が適しているかを考えるためである。

一方、高額な給与面に関して、クラブが今現在、新型コロナウイルスの影響を受け収入が減少していることを考慮し、値上がることなく現状維持となる。メッシの年俸は手取り5000万ユーロ(約60億円)と伝えられている。

クラブ関係者によると、現時点でいつ正式に合意するかは分からないが、バルトメウ会長とホルヘ・メッシ氏は交渉開始時からいい形で進めており、両者ともに契約延長を大歓迎している。バルセロナにとってメッシは必要不可欠な選手であるため、合意は時間の問題と思われる。

またクラブはメッシのほか、ドイツ代表GKテアステーゲンの契約延長交渉も数カ月前から実施している。しかし非常に高額な年俸値上げを要求しているため、交渉が簡単にはまとまらないとみられている。(高橋智行通信員)