スペイン紙アスが29日、これまでにスペインでプレーした日本人選手の中で、今季マジョルカでプレーした日本代表MF久保建英(19)が最も良い印象を与えていることを強調し、来年レアル・マドリードに戻れる可能性があることを報じた。

同紙はまず、「何年も前、エスパニョールで失敗に終わったものの、最も名前が響き渡ったのは中村だった。その後、(セビリアで何の貢献もしなかった)清武がやって来て、乾、柴崎、岡崎、香川、そして久保がより良いパフォーマンスを見せてくれた」と、これまでにスペインでプレーしてきた日本人選手を紹介した。

その中で久保について、「レアル・マドリードに所属しているという事実によるものではないが」と前置きしつつ、「スペインのトップリーグの中で、久保が最終的に日本人として、最も成功を収めるという印象を与えている選手であることに間違いない」と、久保がわずか1年で残したスペインでのパフォーマンスを高く評価した。

久保の特徴については「マジョルカで久保は、妖しい魅力、試合の均衡を壊す能力、ペナルティーエリア付近でのずる賢さ、いつの日か未来のベルナベウ(Rマドリードのホームスタジアム)で決定的な選手になることを切望しているということを正当化する大胆さを備えていることを証明した」と説明している。

そして、「4得点4アシストでシーズンを終えたが、それだけではなく、ボールを持つたびに何かを起こすことができるという感覚があった。その才能はわずかな選手しか備えていないため、Rマドリードは、久保が磨き上げられたダイヤモンドとして戻り、自分の才能を発揮する準備ができるために鍛え抜かれるまで、忍耐強く待つのが正しいだろう」と見解を述べている。

そしてアス紙はまた、来季の久保について、他クラブに所属して退団予定のベイルのサイドでプレーし、1年後にはRマドリードに戻れると推測した。また久保にとってネーティブのようにスペイン語を話せることが大きなアドバンテージになっていることも強調している。

(高橋智行通信員)