スペインの今夏の移籍市場終了の10月5日まで1週間を切る中、バルセロナが最低3選手を他クラブに移籍させることを目指していると、スペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が29日に報じた。

同紙はバルセロナには残りわずかな期間でメンバーに多くの動きがあると推測。実際、クーマン監督は27日のビリャレアル戦後の記者会見で新たな選手補強および放出の可能性を認めていた。

バルセロナは新型コロナウイルの影響により、今季の収入が昨季よりも30%減収すると予想しており、給与総額を減らし続ける必要があり、すでにアルトゥール、ラキティッチ、ビダル、ルイス・スアレスを放出し、ワゲを期限付き移籍に出してきた。しかしバルセロナの動きはこれに止まらず、残り1週間を切る中、最低3選手の完全移籍および期限付き移籍の可能性を模索しているとのこと。

そんな中、今季、クーマン監督指揮下で出場時間を得るのが難しく移籍候補に挙がるのはアレニャ、トディボ、ブライトバイテ、ウムティティ、ラフィーニャの5選手。

この中で、期限付き移籍から戻ってきたばかりのアレニャとトティボは現在、すでに移籍市場に出されており移籍先を探している最中であるという。一方、負傷中のブライトバイテは残留を希望しており、膝に問題を抱えるウムティティは給与が高く移籍が非常に困難になっている。

また来年6月で契約の切れるラフィーニャは他クラブへの完全移籍を望んでおり、バルセロナは1600万ユーロ(約20億円)に設定している契約解除金を免除するとのことである。

バルセロナは1週間を切る中で最低3選手の放出の仕事に努めているため、10月5日までに大きな動きがあると推測されている。(高橋智行通信員)