ザルツブルク(オーストリア)のMF奥川雅也(24)が、昨季王者バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)から欧州チャンピオンズリーグ(CL)本大会初ゴールをマークした。
1-2の後半20分から出場すると、その1分後にボール奪取に成功した味方の右斜め後ろからのスルーパスに反応。左足での絶妙なトラップからGKノイアーの動きをよく見て、冷静に右足でゴール左隅に蹴り込んだ。貴重な同点ゴールに笑みがはじけた。
日本人選手が現行の欧州CL本大会でゴールは19年の南野拓実(当時ザルツブルク)以来、8人目。その得点ランクは以下の通り。
香川真司 4得点33試合
本田圭佑 3得点11試合
中村俊輔 2得点17試合
南野拓実 2得点9試合
内田篤人 1得点29試合
稲本潤一 1得点7試合
岡崎慎司 1得点7試合
奥川雅也 1得点6試合
なお、この他に奥寺康彦(ケルン)が前身の欧州チャンピオンズ杯時代の79年に2試合の出場で1得点を記録している。
CL出場6試合目の奥川は昨季王者を相手に存在感を示したが、チームは終盤に4失点を喫し、2-6で大敗。それでもマーシュ監督は「スコアはこの試合内容を象徴する結果ではない。とても良い試合をした。最後の15分間で4失点を喫したが、我々は75分間、世界最高のチームと渡り合った」と胸を張った。
敵将のフリック監督は「ザルツブルクはボール奪取からの攻守の切り替えが素早く、1、2回牙をむいた。それでも我々は最後に自分たちの強さを示した」とコメントした。