クリスタルパレスのFWウィルフレッド・ザハ(28)が、プレミアリーグで初めて試合前にピッチに片膝をつかない選手となった。
13日ウエストブロミッジ戦のキックオフ直前。他の選手、審判たちが「ブラック・ライブズ・マター(黒人に対する暴力や人種差別の撤廃を訴える運動)」への賛同の証としてピッチに片膝をつく中、体の後ろに手を組み、仁王立ちで試合開始を待った。
コートジボワールで生まれ、同国代表でプレーするザハは「ブラック・ライブズ・マター」に賛同していないわけではない。膝をつかない理由について「膝をつく行為自体がルーティン化してしまっているように感じる。膝をついても、つかなくても、我々に対する罵詈(ばり)雑言は続いている」と話し、行為自体が形骸化していると指摘した。
ザハは「プレミアリーグやその他の関係各所が、事態を変えようと舞台裏で努力してくれているのは分かっているし、リスペクトしている。そして膝をついているチームメートや対戦相手の選手たちのこともリスペクトしている」と明言。 その上で「社会の中でより良い教育を推奨していくべきだし、ソーシャルメディア企業は人種差別をするユーザーに対してもっと強いアクションをとらないといけないと思う。自分自身は今はサッカーに集中したいし、プレーできることを楽しみたい。今後も堂々と立ち続けるよ」と話した。
ザハに対する処分等は行われない見通しだが、リーグとしては今季終了時までは試合前に膝をつくことを継続する意向だという。

