元フランス代表で、アーセナルやバルセロナで活躍したティエリ・アンリ氏(43)が、一時的にSNSをやめると宣言した。

アンリ氏はフェイスブック、インスタグラム、ツイッターに、合わせて1500万人のフォロワーを抱える。

米CNN電子版によると、同氏はSNSの更新をストップすることで、ネット上での人種差別やいじめの撲滅により真剣に取り組むよう、これらプラットフォームを運営する企業を促したいのだという。企業側から差別やいじめに対する何らかの強いアクションが取られない限り、SNSとの距離を置く見通しだ。

19年4月には、イングランドとウェールズのプロサッカー選手が24時間、SNSをボイコットしたこともあった。そんな中、アンリ氏はSNS更新をストップした、もっとも著名なアスリートと言える。

アンリ氏の決断は、マンチェスター・ユナイテッドFWマルシャルら、黒人サッカー選手への人種差別が引き金となっている。

同氏は「SNSは安全な場所ではないし、安全な環境ではない。重要なツールを、不幸にも一部の人々が武器に変えてしまった。フェイクアカウントの陰に隠れて」とし「SNSのアカウントを持つことが悪いと言っているわけではない。安全に利用できる場所であるべきだと言いたいんだ」と話した。