強豪ネフチMF本田圭佑(34)がアゼルバイジャンデビューを果たした。ホームでのリーグ、スムガイト戦で0-2の後半開始から途中出場し、新天地デビューを飾った。

日本を含め実に8カ国目となる舞台で、途中出場から本格的な第1歩を記した。

公式戦に出場するのは、ブラジル1部のボタフォゴで負傷し、最後の試合となった昨年12月19日のコリチーバ戦(アウェー)以来実に約3カ月半ぶりだった。

ベンチスタートとなったが、リーグ首位のネフチは4位のスムガイトに前半だけで2点を与えてしまい、0-2で折り返す。

追い上げの切り札として後半開始から投入され、2列目の攻撃的な位置に入った。終了までプレーしたが、得点に絡むことなく、デビュー戦でリーグ制覇へ、痛い黒星を喫してしまった。

本田は左右のCKのキッカーとなり、気の利いたスルーパスからチャンスも演出するなど存在感は示した。右サイドからのクロスで味方の惜しいヘディングシュートにつなげるシーンもあったが、このシュートは得点にはならなかった。

5分と表示されたロスタイムも含め、視野の広さ、時折見せる正確なパスで力の片りんは示したが、劣勢のチームを救うことはできなかった。

本田は3月13日に滞在していたポルトガルから首都バクーに入り、15日に契約を結んだ。同日の会見では「海外で、新しい国で、日本人がプレーしていない国、ここアゼルバイジャンで挑戦しようと思った」と語っていた。

背番号は代名詞ともいえる4。契約は5月末まで。リーグ制覇へ、この試合を含めネフチで8試合だけプレーし、年齢制限外のオーバーエージ枠での東京五輪日本代表入り&金メダル獲得へ、夢を現実にするため、突き進む。

ネフチでは、3月24日のU-21アゼルバイジャン代表との練習試合で実戦デビュー。前半24分に左足で、味方が得たPKを冷静に決め、対外試合デビューで得点を記録した。

本田はボタフォゴ退団後、1度はポルトガル1部のポルティモネンセと契約し、2度も入団会見をしたにもかかわらず、何とリーグ登録が認められず、契約は破談に。

まさかのトラブルで、再び欧州で移籍先を探し、アゼルバイジャン行きを決断した経緯がある。