ヘタフェは10日、スペインリーグ第30節でカディスをホームに迎えたが、0-1の敗北を喫した。試合後、ホセ・ボルダラス監督(57)が記者会見に出席し、残留争いの直接のライバルに敗れた一戦について語っている。

ボルダラス監督はその際、久保建英を2試合ぶりに先発起用するも、後半6分に早々に交代させた理由がけがによるものか、それとも戦術的なものかを問われ、次のように返答した。

「あれは戦術的な交代だ。なぜなら我々は前線で選手を不足していた。ハイメ(マタ)はとても良く機能していたが、あまりにも孤立し過ぎていた。そのため我々は彼にパートナーが必要だと判断したんだ」と明かした。

続けて「チームはあの交代を悪くは感じていなかった。スコアを見ると交代は成功しなかったように思えるが、それはサッカーでは起こり得ることだ。試合に勝てなかった時や負けた時、交代を疑問視されることがある。しかし我々は前線により顔を出すことができたし、より多くのチャンスをつくり出すことができた。もし先制できていれば勝てた可能性もあっただろうし満足している」と結果はともかくとして、交代が失敗ではなかったことを強調した。

そして「タケ(久保)は序盤、少し苦しんでいたが、その後、とても良いプレーがいくつもあったし、他のチームメート同様、チームに貢献しようと努力してくれた。私は彼がゲームに関与してくれたことにも満足しているよ」と、51分間出場した久保のパフォーマンスに一定の評価を下していた。

最近12試合でわずか1勝しか挙げられず、勝ち点30で暫定15位のヘタフェはこの後、18日に久保の期限付移籍元のレアル・マドリードとホームで対戦する。1部残留に向けた戦いはあと8試合となっている。(高橋智行通信員)