今夏の去就が注目されるフランス代表FWキリアン・エムバペ(22)について、パリ・サンジェルマンは契約延長を最優先に考えているものの、並行してすでに退団した場合の代わりとなる選手を探していると、スペイン紙ムンド・デポルティーボ電子版が11日に報じている。

同紙はフランスのサッカー番組テレフットの情報を元に、パリ・サンジェルマンが以前より来年6月30日で契約切れになるエムバペとの契約延長に向け尽力しているが、選手本人は今現在プレーに集中しているため、今季終了まで何の決断も下すつもりがないと伝えている。しかしこのまま契約延長で合意に達しない場合、パリ・サンジェルマンは来夏、無料で放出するというリスクを背負うことになるため、今夏売却に動く可能性が高いと見られている。

そしてエムバペの代替案として、バルセロナのアルゼンチン代表リオネル・メッシ、トットナムのイングランド代表FWハリー・ケーン、リバプールのエジプト代表FWモハメド・サラーの3選手を補強候補に挙げているという。

この中でメッシは昨夏も獲得候補になっていた。ケーンに関してはかつてトットナム監督を務めたパリ・サンジェルマンの指揮官マウリシオ・ポチェッティーノが現在の状況を知るため、すでに選手本人と話をしているとのこと。トットナムが来季、欧州チャンピオンズリーグ出場権を獲得できない場合、退団の可能性があるという。サラーについてはパリ・サンジェルマンが先月、選手の代理人とコンタクトを取り始めていると伝えている。

レアル・マドリードが移籍先の最有力候補と報じられるエムバペが今季終了後にパリ・サンジェルマンを退団した場合、今夏の移籍市場が激しく活性化する可能性が高そうだ。

(高橋智行通信員)