18日に創設が発表されたスーパーリーグ会長を務めるレアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長(74)が20日、スペインのサッカー番組「エル・チリンギート・デ・フゴネス」に出演。スーパーリーグについて語った。以下一問一答。

 

-創設の理由は?

ペレス会長 イングランド、イタリア、スペインの主要クラブはサッカー界が直面している非常に悪い状況に対する解決策を見つける必要がある。ECA(欧州クラブ協会)は50億ユーロ(約6500億円)を失ったと言っており、非常に悪い状況だ。

-レアル・マドリードの状況は?

ペレス会長 レアル・マドリードだけでもパンデミック後、4億ユーロ(約520億円)の収入が失われている。我々は非常に悪い状況を過ごしているんだ。

-収入減の解決法は?

ペレス会長 放映権以外の収入がない場合、収入を増やす方法はゲームをより魅力的にすることだ。それが我々の仕事の始まりだった。我々は欧州チャンピオンズリーグに替わり、平日にスーパーリーグを行うことで、失われた収入を補うことができるという結論に達したんだ。

-今後のサッカー界について

ペレス会長 私はサッカー界に00年に参加したが、サッカーは人や企業、SNSなどのように進化する必要があるし、我々が生きている時代に適応しなければいけない。サッカーは徐々に興味が失われている…。観客が減っているので何かやる必要があったし、パンデミックがあり、我々は皆、被害を受けていた。サッカーはグローバルなものであり、我々には世界中にファンがいる。テレビは時代に適応するために変化しなければいけないし、16歳から24歳の若者の40%がサッカーに興味を持たなくなった理由と分析する必要があった。

-サッカーの人気が減少している理由は?

ペレス会長 それはあまりにも質の悪い試合がたくさんあるからだ。彼らには気晴らしをするための違うプラットフォームがある。サッカーはそれに適応しなければいけないし、我々はこのスポーツを世界レベルで最も魅了的なものにするために、何かを変える必要があると理解している。

-反対意見も多くある

ペレス会長 変化がある時は常に反対する人々がいる。それは1950年代にチャンピオンズカップ(※欧州チャンピオンズリーグの前身の大会)創設を反対されたサンティアゴ・ベルナベウ(※元レアル・マドリード会長)の時にも起こっていたが、その後でサッカーの歴史が変わったんだ。魅力あるのは競争力の高いビッグクラブが対戦すること。我々は決定的な瞬間を迎えているサッカーを救うために取り組んでいるんだ。

-UEFAが制裁を科そうとしているが?

ペレス会長 そんなことは起こらないので選手たちには落ち着いてほしい。しかし独占状態を作っているUEFAは透明性を持つ必要がある。彼らには良いイメージがない。彼らは対話しなければいけないし、脅しをかけてはダメだ。UEFA会長はアニェッリ(ユベントス会長およびスーパーリーグ副会長)にやったような侮辱行為を行ってはいけない。私にはひどく見苦しいものに思えたよ。彼らは誰も理解できない新フォーマットを提示し、2024年に開始する予定だと言っていたが、2024年には我々は皆、死んでいるだろう。(高橋智行通信員)