14位に低迷するバレンシアは3日、ハビ・グラシア監督(51)の解任を発表。今季残り4試合をボロことサルバドール・ゴンサレス・マルコ氏(57)が暫定的に指揮すると発表した。

スペイン紙マルカによると、バレンシアのマーシー会長が最近の成績不振を懸念し、強化技術部長のミゲル・アンヘル・コロナ氏と3日に話し合いを行なった後、グラシア監督に解任を告げたという。

バレンシアが最後に勝利したのは3月21日のグラナダ戦。以降6試合で0勝3分け3敗と、勝ち点3しか獲得できなかった。現在、勝ち点36の14位で、降格圏内18位ウエスカとの勝ち点差もわずか6となっている。

残り4試合は、優勝争いに絡んでいるセビリア、残留を目指すバリャドリード、エイバル、ウエスカとの厳しい戦いが待っており、クラブは悪い流れを断ち切るためにも解任を決断したもようだ。

グラシア監督は今季、クラブにある程度の補強を約束されて指揮官に就任した。しかしその約束が守られなかっただけでなく、主力選手が次々と退団。同監督はシーズン序盤からクラブ上層部と確執があり、昨年10月には退任を申し出た。だが受け入れてもらえず、解任されるまでチームを率いてきた。(高橋智行通信員)