レアル・マドリードは今夏、例年に比べて落ち着いて来季に向けた準備ができると、スペイン紙マルカが20日に報じている。

すでにアンチェロッティを新監督に迎えており、セルヒオラモス退団およびアラバ加入を経て、今季期限付き移籍に出ていた7選手(ベール、ウーデゴール、ヨビッチ、セバージョス、バジェホ、ブラヒム、久保)を加えると、来季は総勢29人の大所帯になるものの、人員整理はそこまで難しいものではないと同紙は推測している。

29人のメンバーのうち、アンチェロッティ監督の最終決定次第になるが、久保、ブラヒム、バジェホの3選手は来季再び期限付き移籍に出される可能性が高いと同紙は分析。一方、ベール、ウーデゴール、ヨビッチ、セバージョスに復帰の可能性があるが、トップチームの登録枠がひとつ足りないため、オドリオソラが放出されるのがベストだとみている。

これによりトップチームの登録メンバーが25人ちょうどになるが、クラブは将来的なプロジェクトを考慮して大型補強を行う時のために、少なくとも高額移籍をひとつ計画しているとのことであり、来年6月30日で契約は切れる市場価値の高いバランが候補に挙がっている。また状況次第でヨビッチ、セバージョス、ブラヒムにも売却の可能性があるとのことである。

クラブは、高額の移籍金を得ることができないベール、マルセロ、イスコ、マリアーノの放出にも取り組む可能性があるとのことだが、マルセロとマリアーノは継続の意思を示しており、退団濃厚だったベールとイスコもアンチェロッティ復帰により残留を希望する可能性が高く、同紙は放出がほぼ不可能と推測している。

一方、ビニシウス、バルベルデ、ミリトン、ウーデゴールと市場価値が高い若手選手たちはクラブの将来を担うと判断されており、Rマドリードに放出の意思はないとのことだ。

またBチームのカスティージャに目を向けると、今季トップチームに貢献したブランコやミゲル・グティエレスらについて昇格の可能性が報じられていたが、最終的にクラブは成長を止めないため、ひとりも昇格させずに来季もカスティージャに所属させ、必要な時にトップチームで起用するという考えを持っていると同紙は伝えている。(高橋智行通信員)