バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ元会長(58)が18日、バルセロナの地元テレビ局TV3の番組「バケス・サグラデス」に出演した。

バルセロナ会長を務めていた昨夏、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシと一度、契約延長で合意していたことを明らかにした。

バルトメウ氏は今夏退団したメッシについて「私はメッシが欧州チャンピオンズリーグのライバルのところに移籍することを許せなかった。バルサとメッシの歴史は唯一無二のものであるし、私は彼にバルサで引退して欲しいと思っていたからね。彼は12~13歳の時に加入し、バルサで成長した。彼のケースはネイマールやフィーゴ、リバウドとは異なるものだ。我々が特に力を入れたのはメッシを残留させることだったし、彼は間違いなく世界で最も給料の高い選手だった。私は2020年7月にメッシと2年間の契約延長で合意したが、その後、全てが破綻してしまった。その理由はメッシに尋ねる必要があるだろう」と、最終的にメッシ側の問題により契約延長できなかったことを明かした。

また、バルトメウ氏は同番組でバルセロナ会長当時、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で財政難に陥ったものの、自身のマネージメント自体はうまくっていたことを強調し、現在、パリ・サンジェルマンに所属するフランス代表FWエムバペ獲得の可能性があったにもかかわらず、デンベレを選んだ理由については「コーチ陣がデンベレを好んだため」と説明した。

(高橋智行通信員)