今冬の移籍市場が今月31日で終了する中、バルセロナがアーセナルのガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤン(32)獲得に動いている。スペイン紙マルカが29日に報じた。

バルセロナは今冬、得点力不足を解消できるセンターフォワードとして、アトレチコ・マドリードからの期限付き移籍でユベントスに所属するモラタを最有力候補に挙げていた。

しかしユベントスに放出の意思はなく、Aマドリードは期限付き移籍を拒み、バルセロナが手の出ないような高額な移籍金を考えているため交渉が難航しているという。さらにニューカッスルやトットナムもモラタに興味を持っており、Aマドリードの求める金額を支払うこともできるとのことで、獲得は非常に困難だと見られている。

そのためバルセロナは以前より、たびたび獲得候補に挙がっていたオーバメヤンにターゲットを切り替え、今季終了までの期限付き移籍を希望していると同紙は伝えている。

しかし、オーバメヤン獲得にはスペインリーグのサラリーキャップ(選手の契約年数に合わせて分割された移籍金や選手年俸の限度額)の問題をクリアし、選手放出が必須となっているため、現時点では、今年6月30日で切れる契約を延長するつもりのないデンベレの放出を目指しているとのことだ。

(高橋智行通信員)