すでにイングランド・リーグ杯を制し、史上初の4冠(プレミアリーグ、欧州CL、FA杯、リーグ杯)を視野に捉えているリバプールが、難敵トットナムと痛いドローに終わった。

勝ち点83でマンチェスター・シティーと並び、暫定首位には浮上したが、消化試合が1試合少ないマンチェスターCにプレッシャーをかけることはできなかった。

試合は予想通り、リバプールが圧倒的にボールを保持し、トットナムがカウンターを仕掛ける展開となった。ボール保持率はリバプールが64.9%で、シュート数でも22本(枠内3)-8本(枠内3)と上回った。

だがリバプールは後半11分、相手GKから早いテンポでパスをつながれ、最後は韓国代表FW孫興民に今季20点目となる先制ゴールを奪われた。

1点を追う同29分、コロンビア代表FWルイス・ディアスが左サイドからカットインして強引に右足シュート。これが相手MFベンタンクールの足に当たってゴールに吸い込まれ、同点に追い付いた。

リバプールはその後も怒濤(どとう)の攻撃を見せたが、勝ち越すことはできなかった。

クロップ監督は「良いところはたくさんあった。立ち上がりの25分は本当に良かった。相手にプレッシャーをかけ、ウチの戦い方ができた。パスのスピードも速かった。本当に良かったが、得点は取れなかった」

「(勝ち点1でも)重要なポイントだ。試合前より勝ち点が1点増えているわけだから。だが我々は状況を分かっている。シティーと我々が残り試合すべてに負ければ順位はそのままだ。それは素晴らしいことだが、あり得ない。だから今はがっかりしている。選手たちはもっとがっかりしているだろう。だが我々は戦い続ける」などと話した。

リバプール南野拓実はベンチ外だった。