欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝のレアル・マドリード戦に臨むリバプールの選手たちが27日にパリに到着。ユルゲン・クロップ監督(54)がフランス競技場(サンドニ)で前日会見に臨んだ。以下、同監督の一問一答。

-17-18年シーズン欧州CL決勝で敗れているレアルが相手。勝てば、18-19年シーズンCLで優勝した時よりもうれしいのでは?

クロップ監督 どのように感じるかは正直分からない。試合の後にならないと。今のチームのムードは、相手と本当の試合、正しい戦いができるということだ。今はどのように準備をして、どのように戦うかしか考えていない。

-サラーは17-18年シーズンのリベンジだと言っている

クロップ監督 彼が重く捉え過ぎていることを心配してはいない。それはいたって普通のことだからだ。あの時、我々みんなが敗者となったが、モー(サラー)は前半にけがをしてしまったから。でも彼は今とても良いコンディションだ。選手たちみんながそれぞれモチベーションとなるものを持っていると思う。

-マネの状態は?

クロップ監督 人生一の良い状態だと思う。本当に良い調子だ。彼を練習や試合で見るのは本当に楽しい。バイエルン移籍のうわさがあるようだが、私はまったく気にしていない。サディオ(マネ)は完全にこの試合に集中している。

-今季すでにFA杯、イングランド・リーグ杯を制した。再びトロフィーを掲げることの意味は?

クロップ監督 とても大きな意味がある。我々の仕事は結果で評価されるからだ。選手たちは今季、並外れたプレーをしてきた。だが最終的には獲得したメダルの色で評価されるんだ。私は選手たちを本当に誇りに思っている。人々は我々のことをPKでしか勝っていない(FA杯、リーグ杯ともチェルシーを相手にPK戦で勝利)と言うかもしれない。でもチェルシーを相手に120分間戦い、その後、PK戦に準備万全で臨むのは最も困難なことを1つだ。

-17-18年シーズン決勝からチームとして変わったことは?

クロップ監督 どんな仕事をしていても、人は経験を得るものだ。勝ち方を学ぶ必要がある。そしてこのチームはそれを学んできた。選手たちはここ数年、本当に大きく成長した。我々は準備ができている。(レアルに負けた)18年の決勝は重要だが、(トットナムに勝って優勝した)19年の決勝はもっと重要だ。

-レアルを相手に普段通り戦うのか、それともサプライズを狙うのか?

クロップ監督 何か奇をてらうようなことをすれば、向こうは私がナーバスになっていると思うだろう。帽子からウサギを取り出すようなことをしたら。いつも正しいことをしているのなら、決勝戦でもそれをするのが正しいと信じている。ただ、可能な限り高いレベルで行うことだ。サプライズをするためにここに来たわけじゃない。シーズンを通じて素晴らしいプレーをして、ここに来るにふさわしいから来ているんだ。