ドイツ・サッカー連盟(DFB)が10日にハンジ・フリック監督(58)を解任した。
過去4度のFIFAワールドカップ(W杯)優勝を誇るドイツ(FIFAランキング15位)を21年から率いてきたが、ホームの国際親善試合(9日、ウォルフスブルク)で日本(同20位)に1-4で惨敗。昨年11月のW杯カタール大会1次リーグ初戦で逆転負け(1-2)した借りを返すどころか、失点倍増の返り討ちに遭っていた。
昨年のW杯1次リーグ敗退後も1勝1分け4敗。1985年以来38年ぶりの国際Aマッチ3連敗という屈辱にまみれていた。
スカイスポーツ・ドイツによると、ドイツ代表は123年の歴史で1度も解任がなかったという。フリック氏は初の不名誉な処遇を受けた指導者になった。
サッカー界に監督解任はつきものといえる。それだけに、フリック監督の前に同国の代表監督を務めた10人は偉大だったといえる。同時に同国連盟がいかに正しい人選をし、信頼して任せ、それに監督が結果でこたえてきたかを示している。
では、日本はどうか?
サッカー日本代表は、強すぎる森保ジャパンがフリック解任の決定打となるなど、現在の森保一監督は安定政権といえる。
ただ、解任も多い。2018年のW杯ロシア大会直前まで率いたバヒド・ハリルホジッチ氏の電撃解任から羽田空港での涙、1円訴訟が思い出されるが、Jリーグが創設された93年以降でも4人いる。
▼ファルカン 若手を積極的に起用するも指導法などが疑問視され、94年10月のアジア大会準々決勝の韓国戦に敗れた後に解任。
▼加茂周 98年W杯フランス大会アジア最終予選、97年10月のカザフスタン戦で勝利を逃し、同予選1勝2分け1敗で1位突破が絶望的に。試合後に解任。
▼アギーレ 14年W杯ブラジル大会1次リーグ敗退からの再建を託されたが、140日の短命政権に終わった。うわさされていた八百長疑惑の告発状がスペインのバレンシア裁判所によって受理されたことが確認され、今後の代表活動に影響が及ぶとして15年2月に解任。
▼ハリルホジッチ 18年3月のベルギー遠征でW杯に不出場のマリと1-1で引き分け、ウクライナに1-2で勝てず、成績不振に加え、選手との信頼が希薄になっていることを看過できなくなった日本協会の田嶋会長がパリ市内にハリルホジッチ氏を訪ねて契約解除を通告。W杯開幕の2カ月前、W杯イヤーでは日本初となる解任だった。

