【ダラス(米国)13日(日本時間14日)=佐藤成】FIFAワールドカップ2026(W杯)北中米大会の1次リーグ初戦オランダ戦を14日(同15日)に控え、日本代表の森保一監督(57)が決戦会場のダラススタジアムで公式会見に出席した。
負傷で試合3日前に電撃離脱した前主将のMF遠藤航(33=リバプール)に代わってアタッカーのFW町野修斗(26=ボルシアMG)を追加招集したことについて言及した。
森保監督は今回、ボランチを本職とするメンバーを、遠藤含めて4人選出。遠藤の離脱に伴い、同じポジションを補充するかと思いきや、アタッカーの町野を選んだ。「ボランチの遠藤航が離脱したということで、普通であればボランチ、中盤の選手をチームに補充する、入れ替えということはあるかなと思っています」と理解を示したが、5月15日のメンバー発表会見でも出たボランチの人数が少ないという質問に対する回答を繰り返した。
「アイスランド戦でもプレーしました瀬古歩夢だったり、板倉滉であったり、アヤックスでは冨安(健洋)も6番でプレーしていた。他にもポリバレントで、複数のポジションをこなせる選手がいる」
そして「十分に6番(ボランチ)のポジションはすでに埋められる状態でチームを編成していた」と語った。
遠藤は2月11日のイングランド・プレミアリーグ、サンダーランド戦で左足甲の靱帯(じんたい)を痛めて手術。代表キャプテンとして、3度目の大舞台に向けてリハビリに励み、壮行試合の5月31日アイスランド戦で復帰した。
しかし、先発した一戦で左足を踏まれて違和感を覚え、前半だけで交代。6月2日から始まったメキシコ・モンテレイでの事前合宿から別メニュー調整が続いていた。
ベースキャンプ地の米ナッシュビルでは練習に一部合流したものの、状態が上がり切らず、医療チームから報告を受けた森保監督が全26人の登録メンバーからの交代を決断。選手には11日(日本時間12日)の練習前に説明していた。涙を流す仲間もいたという。
遠藤は同日の朝、あいさつすることなくチームを離れており、FW町野修斗(26=ボルシアMG)が追加招集された。その後、遠藤はSNSで「代表引退」まで表明する異例の事態になっていた。
後任の新主将にはDF板倉滉(29=アヤックス)が就任し、オランダ戦に向けて選手ミーティングを開くなど、動揺を抑えて一体感を醸成しようと努めていたが、遠藤の衝撃脱退について、森保監督の決断理由や経緯が注目されていた。


