【モンテレイ(メキシコ)20日(日本時間21日)】日本のMF鎌田大地(29=クリスタルパレス)が、W杯で日本史上最速となる前半4分にゴールを決めた。02年日韓大会のMF稲本潤一以来24年ぶり2人目の2戦連発。大勝で「鬼門」の第2戦を破る号砲を鳴らした。負傷者続出のシャドー(トップ下)で1年ぶりに先発。し“10番”と呼ばれるポジションで14日(同15日)の初戦オランダ戦の同点弾に続く結果を刻んだ。

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「ハポン、ハポン!」。午後10時キックオフ。メキシコの夜空に、日本への声援が反響していた。前半4分、瞬く間に歓声に変わる。鎌田の先制点。興奮が冷めぬうちに、仕留めてみせた。電話をかける、所属クラブの同僚のゴールパフォーマンスを笑顔で披露。「すごく大事な試合で結果が残せたのはよかった」とホッとした。苦戦してきた第2戦で、試合の流れをグッと引き寄せた。

25年6月以来のシャドーで先発。南野、三笘、久保。“10番”を得意とする選手がけがで出場できず、役目が回ってきた。先制点はシャドーならではの動きから。中盤でパスをはたき、前線へ。MF中村の突破のタイミングを見極め、一瞬立ち止まった。相手の背中を回り込み、左足で華麗なバックヒール。静かにネットを揺らした。「狙っていた仕事ができた。ゴール前で危険な場所に行こうと。(南野)拓実くんのような手本の選手がいたので」。オランダ戦はFW小川のヘッドが偶然、“1ミリ”だけ頭に当たった。この日は、狙い通りに決めてみせた。

「足が遅い」。シャドーで、致命的な問題を自覚していた。スピードが問われにくい1列後ろにポジション変更。世界最高峰のプレミアリーグで定位置を確保した。森保監督にも起用法を直訴して、ここ1年間はボランチを主戦場としてきた。

大舞台で復帰したが、武器はさびていなかった。スピードではなく、立ち位置で勝負。相手の考えを読み、嫌がることをやり続けた。「相変わらず10番で試合に出るのは簡単じゃない」と再認識しつつ、嫌な位置に入り込みゴール。足は遅くても、得点は早かった。18年ロシア大会のコロンビア戦で、香川真司がマークした開始6分を上回る最速弾。「先制点を生かせたと思う。しっかり結果を持ち帰れるのはよかった」。

2戦連発は、02年日韓大会の稲本潤一以来24年ぶり2人目。その稲本が決めて勝った同大会ロシア戦(1-0)以来となるW杯第2戦勝利、海外のW杯では初めてとなった。1次リーグ突破を確実にして「日本は注目されているチームの一つで、結果を残さないといけない。世界でも戦えると証明できている。突破するだけでなく、自分たちが目指しているものを取れるようにやっていく」。早くも、優勝への思いがにじんでいた。【飯岡大暉】

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