【ナッシュビル(米国)27日(日本時間28日)】FW上田綺世(27=フェイエノールト)が、王国に一撃を見舞う。
昨年10月の国際親善試合で勝ち越しゴールを決めたブラジルに、W杯決勝トーナメント(T)でも得点を狙うと宣言。1次リーグ(L)2発で自信を手にしつつ、緊張感も胸に一発勝負へ意気込んだ。前回大会の不完全燃焼を経て“エース”に登りつめた背番号18が、さらに輝きを放つ。
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静かに燃えた。上田は、ブラジル相手にも不変だった。「FWとして出る以上は絶対」。いつも通りはっきりとゴールを宣言した。
ここまで全3戦に先発。1勝2分けで2位突破。「最低限の結果」と受け止めた。第2戦のチュニジア戦で2点を奪取。自信が深まり、緊張感も高まってきた。「W杯で普段のリーグ戦と変わらずプレーできる選手なんかいない。緊張するし、背負っているものも違う。4年に一度。この大会はここで終わってしまうかもしれない戦い」と重みを理解。「ここから、よりシビアでタフなゲームになる」と自らに言い聞かせた。
強豪たちとのトーナメント。楽しみで仕方がない。最初の相手はブラジル。昨年の対戦では、CKからヘディングで決勝ゴール。「もしかしたら、奇跡を起こす必要があるかもしれない。一発勝負はスリルもある。何が起きるか分からない」と激突を待ちわびた。
W杯に“エース”として帰ってきた。22年カタール大会は1次Lコスタリカ戦に出場も、前半45分で交代。その後、決勝Tでも名前は呼ばれなかった。前回と比べ、同じところは一つもない。「全部が違う。立場が違って、責任感も違うし、自信も違うし、出場時間も変わるし、役割も違う」と変化を次々と口にした。
3年半が経ち、日本の立ち位置も変わった。ブラジルとの勝負について上田は言う。「世界における現在位置を示す相手として、これ以上ない。勝てば優勝に弾みがつくし、自信を持って(ベスト)16、まだ行ったことのない8に行ける。これ以上ないチャレンジになる」と胸を高鳴らせた。
得点のイメージは、特別描いていない。「自分が持っているものをぶつけるだけ。100%でぶつかって、自分がどれだけ結果を残せるか問われる」と自覚した。ここからは、負けたら終わり。「より1点が重くなる。その1点を取れるようにしたい」と誓った。日本初の1大会3点目もかかる。エースが決めれば、日本は勝てる。【飯岡大暉】
◆国際親善試合日本-ブラジル(25年10月14日) 日本は前半、押し込まれた。同16分にエンリケ、同32分にマルチネリに得点を奪われる。だが0-2の後半から反撃。同7分に相手DFのパスミスを逃さず、MF南野が右足で左隅に決める。同17分、MF伊東の右クロスからMF中村が右足ボレーで同点。同26分に伊東の左CKからFW上田が頭でたたき込み、3-2と逆転。後半3点の猛攻で、過去2分け11敗だった王国から歴史的勝利を奪った。


