【ヒューストン(米国)6月30日(日本時間1日)】FIFAワールドカップ2026(W杯)北中米大会の戦いを終えた日本代表が、1-2で敗れたブラジル戦から一夜明け、取材に応じた。
後半追加タイム5分の決勝点に絡んだMF田中碧(27=リーズ)が、初めて思いを吐露。「自分の責任」と繰り返し、背負い込んだ。4年後について明言しなかったが、W杯でのリベンジを期待させた。
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終始、うつむいていた。ブラジル戦終了から24時間後。田中は12分超、言葉を紡いだ。重ねたのは謝罪の数々。「悔しいし、申し訳ない。昨日だろうが、今日だろうが、これから先ずっと変わらない」。悔しさは、胸に残ったままだった。
1-2。敗戦が決まり、仰向けで倒れ込んだ。自身のパスから決勝点を献上。ユニホームで顔を覆った。板倉、長友、久保…。チームメートだけでなく、相手FWクニャからもなぐさめられた。ゴール裏に頭を下げ、ひざに手をついたまま、顔を上げることができなかった。号泣。取材には応じられず、会場を去った。
一夜明け、表情は暗いまま。映像ははっきり見られない。「シンプルに自分の力がまだまだ足りなかった」と唇をかんだ。仲間から励まされても「自分のせいじゃないと言ってもらえてうれしいわけではない。すごく自分に腹が立つ。責任を感じた」とまた責めた。
決して、ミスではない。自分で奪ったボール。周囲の足も止まっていた。パスを味方につなごうとして、短くなった。それでも「クリアすればよかった。自分の責任」と背負った。22年カタール大会では、スペイン戦で逆転弾。3年半、再び夢舞台だけを考えて、歩みを進めてきた。世界最高峰のプレミアリーグで技術を磨いた。チュニジア戦、スウェーデン戦では“MVP級”のプレーを披露するまでに成長した。それが数日後、悲壮感に包まれた。
すぐに前は向けない。プレーは「見返さないと思う」とこぼした。「4年後ああだこうだと言う気持ちじゃない」とも吐露した。ただ、胸に抱き続ける思いもある。「世界のトップオブトップと肩を並べられるような選手になれるように成長したい」と、少し言葉を強めた。「W杯で感じた悔しさは、W杯でしか晴らせない」。視線が上がった先には、きっと2030年が見えている。【飯岡大暉】


