ジャカルタ・アジア大会柔道男女混合団体男子73キロ級代表の海老沼匡(28=パーク24)が28日、さらなる成長を誓った。

ジャカルタへ向かうため男女日本代表選手らとともに成田空港を出発。初の男女混合団体代表に「混合は予想もつかないけど楽しみでしかない。ただ、やることは変わらないので、しっかりと勝って優勝に貢献したい」と気合を入れた。

昨年、減量苦により階級を66キロ級から73キロ級に上げた。66キロ級では世界選手権を3度制し、圧倒的な存在感を示していた。73キロ級は16年リオデジャネイロ五輪金メダルの大野将平(26=旭化成)や世界王者の橋本壮市(27=パーク24)らがいる激戦階級で、海老沼の現在の立ち位置は代表4番手となる。

「1年で団体代表に選んでもらって少しは成長したかと思うが、狙いは4番手でない。早く1つでも上にいきたい。そのためにも大野、橋本選手らをまかす結果が必要で、アジア大会でも強い選手にしっかり勝つことが今後のステップにつながる」

階級変更から1年が経過し、国際大会にも出場して「もう言い訳できない」と自身に言い聞かせる。今月上旬のグランプリ・ブダペスト大会は準優勝と調子は上向きだが「結果が全て。まだ勝ち切れていない。1つ1つのチャンスをしっかりとものにしないといけない。もっと強くなれると信じているし、強くなれる」と言葉に力を込める。

同便で出発した男子90キロ級代表で、今年右肩手術から復帰したベイカー茉秋(23=日本中央競馬会)は「あとは気持ちだけ。強い気持ちで臨んだら結果もついてくる」。大会2連覇を狙う男子100キロ超級代表の王子谷剛志(26=旭化成)は「勝ちきるために精神的なゆとりをもって、自分の柔道にこだわる」と意気込んだ。