<第88回箱根駅伝>◇2日◇往路◇東京-箱根(5区間108キロ)

 早大が完敗宣言だ。2年連続の往路2位。しかし、東洋大に5分7秒の大差をつけられた。渡辺康幸監督は、いの一番に「脱帽です」。前回は東洋大と27秒差。復路で逆転して18年ぶりの総合優勝を達成した。しかし、5分以上の差では総合2連覇は厳しい。

 早大も5時間29分52秒と、昨年の往路記録を25秒も縮めた。東洋大の前回優勝タイムにあと2秒と迫る記録だった。それでも、今回は大きく引き離され「相手が強すぎた。この先も、あんなチームができるかどうか」(渡辺監督)とあぜんぼうぜんだ。

 1区から3区は昨年と同じメンバーで勝負した。1区のエース、大迫傑(2年)は2年連続の区間賞。先行逃げ切りの形に持ち込んだが、昨年2分以上の差をつけた東洋大との差は31秒。「あれだけ1区で突っ込んだが、あの差しか開かなかった」と渡辺監督。結局、2区で東洋大に逆転を許した。

 明るい話題もある。1年の山本修平が5区で区間3位と山登りで使えるめどが立ったことだ。来年に向けても、復路で前回覇者の意地を見せる。渡辺監督は「(東洋大の)完全優勝は阻止するようにしたい」。復路優勝を目指し、8区に温存していた志方、10区に市川を投入する。【吉松忠弘】