「口町ロケット」発射準備OK! 東京箱根間往復大学駅伝(来年1月2、3日)で3年ぶりの王座奪還を目指す東洋大の壮行会が12日、都内で開かれた。10月出雲、11月全日本と優勝争いに絡めなかったが、ケガで欠場中の口町亮(4年)が完全復活を宣言。低迷打破の切り札になる。

 昨年の全日本3区では区間記録にあと3秒と迫る好走で優勝に貢献。3冠の夢を消された青学大の原監督に人気ドラマ「下町ロケット」に引っかけて「口町ロケット」と命名された。4年生の今年は服部らとともに主軸としてチームを引っ張るはずが、9月に右足甲の疲労骨折で戦線離脱した。

 走れないほどのケガは人生初も、箱根を目指し、リハビリと上半身強化に地道に励んだ。先月からは通常メニューをこなすまでに回復。欠場中のチームは出雲9位、全日本6位と低迷したが、「口町が走るとチームが乗る」と東洋大の酒井監督。往路でライバル校に食らい付き、引き離すことが仕事になる口町は「発射台には乗っています。休んでいた分、箱根では攻めの走りを見せる」と意気込んだ。標的は3連覇に挑む青学大。ロケットはいつでも発射可能だ。【田口潤】