9区(戸塚~鶴見=23・1キロ)は東洋大の野村峻哉(3年=鹿児島城西)が区間賞を取った。

 復路のエース区間で、箱根駅伝初出場の野村が力強い走りを披露した。3位でタスキを受けると、1分6秒差で前を行く早大を追いかけ、17・5キロ付近でついに逆転。逆に早大に57秒差をつけて、2位で10区の小早川健(3年=武蔵越生)へタスキを渡した。記録は1時間9分47秒だった。

 野村は「1秒、1秒、前を追っていこうと思った。それが逆転につながった。(区間賞は)素直にうれしいです」。新春の大舞台に初めて出場し、結果を残した。ただ花の2区を2年生の山本修二(遊学館)に譲ったことで「来年は2区を走り、区間賞を取りたい」と力強かった。