3連覇を狙う青学大にまさかの異変が起きた。復路の準エース区間の7区(小田原~平塚=21・3キロ)で、田村和希(3年=西京)が突然の体調不良に見舞われた。

 快調にトップを走っていた田村が、16キロすぎから急にベースダウン。苦悶の表情を浮かべ、足取りはフラフラ。そこからの1キロのペースは3分25秒前後まで落ちた。

 気温も上昇し、脱水症状の陥ったかのような状況。後方から一気に差を詰める早大。2年前から監督車から下りて給水することはできないため、原晋監督は心配そうに「がんばれ、がんばれ!」と呼びかけるしかなかった。

 田村は泣きそうな表情ながらも、必死に歯を食いしばり、8区の下田裕太(3年=加藤学園)へトップを守ってタスキをつないだ。我慢に我慢の1時間5分40秒だった。

 追走する早大と6区までに2分8秒あった差は、1分21秒まで縮まった。