【ロンドン4日=上田悠太】日本のメダルのたすきはつながるか? 陸上の世界選手権が開幕した。13日まで10日間の熱い戦いが繰り広げられる。日本はこれまで世界選手権で23個(金4、銀6、銅13)のメダルを獲得。97年アテネ大会から10大会連続でメダルを手にしている。

 今大会のメダル最有力は男子50キロ競歩だ。リオ五輪で銅メダルを獲得した荒井広宙(29=自衛隊)は「自分の力を出すのが第一。その結果、順位や記録がついてくる。しっかり歩き、結果を残したい」と意気込む。同種目はリオ五輪金メダルのマテイ・トート(スロバキア)がドーピング疑惑で、出場資格を失った。前回大会の谷井に続くメダルだけでなく、展開次第では優勝も視野に捉える。

 リオ五輪銀メダルだった男子400メートルリレーも世界選手権では初のメダルを狙える。サニブラウン、多田と新たな顔触れも加わり、エントリー6人中、5人が100メートル自己記録10秒0台と個の力では歴代最強だ。

 それ以外の種目では苦戦が予想される。また、ここ2大会のメダルは1個ずつで、ともに銅と薄氷の戦いが続いている。3年後の20年東京五輪につなぐためにも、メダルを未来につなぎたい。