陸上の世界選手権の男子200メートルで7位入賞した18歳のサニブラウン・ハキーム(東京陸協)が13日、報道陣の取材に応じ「(前回の)北京はあっけなく終わった気がしたが、今回は少し“爪痕”を残したかな」と2度目の大舞台を笑顔で振り返った。

 前回大会は200メートルで準決勝進出。今大会は100メートルの予選で自己記録に並ぶ10秒05を出して準決勝まで進むと、200メートルではウサイン・ボルト(ジャマイカ)を抜く史上最年少で決勝に進んだ。右脚を痛め、日本が銅メダルに輝いた400メートルリレーは走れなかったが「今後につながるいい経験になった」と話した。

 日本には戻らずにロンドンから米国へ渡り、秋からはフロリダ大で競技を続ける。勉強も忙しくなるそうで「(脚の状態は)そんなに悪くない。とりあえず休んでしっかり治してから」と今後の見通しを語った。