青学大のエース下田裕太(4年=加藤学園)が、最後の箱根路で3年連続となる8区を走り、1時間4分46秒で首位でたすきをつないだ。原晋監督(50)からは「区間賞を狙うぞ ! 」とゲキを飛ばされたものの前回、前々回大会で自身が記録した1時間4分21秒、73回大会で山梨学院大の古田哲弘が記録した1時間4分5秒の区間記録の更新はならなかった。

 2位の東洋大はルーキー浅井崚雅(1年=一関学院)が終盤、向かい風を受けて苦悶(くもん)の表情を浮かべながら懸命の走りを続けた。1時間7分33秒。首位青学大との差は7区通過時点で3分27秒だったが、その差は6分15秒にまで開いた。

 優勝候補の一角・東海大は、日本選手権、関東インカレ1500メートル優勝の実力者ながら、エントリー発表時は控えに回っていた館沢亨次(2年=埼玉栄)が、攻めの走りで1時間6分17秒の好タイムを出し、5位から3位にチームを押し上げた。