東京マラソンの有力選手会見が23日、都内で行われ、車いすマラソンで昨年優勝した渡辺勝(26=凸版印刷)は「勝ちにこだわりたい」と意気込んだ。今大会は、アジアパラ競技大会代表選考レースの1つに位置づけられている。

 昨年大会、渡辺はゴール前の石畳のスプリント勝負を制して優勝をつかんだ。「マラソンといえども、やはりスプリントの力がないと勝てないと思っている。今まで通りトラックに軸足を置いて、最終目標としてマラソンで勝つ力を付けたい」。普段は下り坂でのダッシュをする練習を中心に、体の動かし方を身につけている。2連覇がかかる東京マラソンでは「タイムよりも勝つ試合を見せたい。勝ちにこだわりたい」と力強く言った。

 2020年東京パラリンピックを見据え、冬場のトレーニングでは新しい試みをした。「東京までに冬が後3回ある。新たな挑戦として、今回の11~2月上旬まで背筋の筋力トレーニングを徹底的にやった。2週間に1度しか走らないくらい、筋トレに専念した。それでの初レースなのでどう出るか楽しみ」と話した。