男子は開志国際が創部5年目で悲願の初優勝を決めた。昨年の4位からチームの意識も練習も変わった。1区を走った阿部爽真主将(3年)は言う。「悔しい思いを味わった昨年、この場で誓った。来年こそは、と」。10キロのエース区間で、4連覇を狙う首位・中越に1秒差の2位で食らいつくと、2区・小山友輝(3年)がトップに浮上。以後、先頭の座を1度も譲らなかった。

7月には4日間の長野・黒姫合宿。8月にも4日間の妙高合宿を積んだ。「例年以上に走り込んだ」と若山哲夫コーチ(60)。合宿では早朝に16キロ走り、午前中はフィジカルトレーニング。疲労した足の回復を待って午後に再び走り、1日の走行距離は30キロを超えた。

「強い中越に勝つには、それ以上の練習をしなければならなかった」と若山コーチ。初の全国駅伝に向けて「上位に食い込みたい」と選手たちにハードな練習を課す意向だった。