え、川内が実業団とタッグ? 男子マラソンの川内優輝(31=埼玉県庁)が、来年夏に北海道・釧路で実業団チームとの合同合宿を検討していることが4日、分かった。

来春、公務員を辞めプロランナーに転向するが「7~8月は釧路で合宿する予定です。ちょうど宗(猛・旭化成総監督)さんに声をかけてもらっていて。実業団の合宿に入るのも面白い」と明かした。

これまで実業団を“敵視”してきた。13年には「駅伝が中心でマラソンが片手間の選手には負けたくない」と挑発。九電工の前田和浩に「実業団をばかにしないでほしい」と反論された。14年には宗猛氏らが指揮する日本陸連のナショナルチーム(NT)について「このチームにいてもプラスにならない」と参加拒否。NTメンバーの不振を見て「これじゃあ市民ランナーと変わらない。宗(猛)さん、これでいいんですか?」と、切り捨ててきた。

そんな川内が方向転換。21年の世界選手権まで日本代表を目指して走る構えで「代表路線で戦うには公務員では(環境として)きつい。そういう意味で、プロ転向もあるので」。プロになれば、夏の長期合宿も可能になる。“タブー”を作らずにチャレンジする。