全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)が30日、富士山周辺で行われ、名城大が2時間22分50秒の大会新で初優勝を飾った。2年連続3度目の優勝を果たした10月の全日本大学女子駅伝に続き2冠を達成した。

148センチの小柄なスーパールーキーがゴールテープを切った。名城大のアンカー高松智美ムセンビ(1年)が先輩たちが整えた独走態勢をしっかりとキープ。富士山を登る8.6キロの最終区間を躍動感ある走りで他校を寄せ付けず、ぶっちぎりの優勝で2冠を決めた。

名城大はスタートから2位につけると、4区で松浦佳南(4年)が区間賞の快走で全日本大学選抜を逆転し、単独トップに立つ。続く5区では首位でタスキを受けた加世田梨花(2年)が2位で6連覇を狙った立命館大に1分以上の差をつける。6区は玉城かんな(4年)も首位をキープ。最終7区はケニア出身の父を持ち、日本選手権1500メートル覇者でもある高松智美ムセンビ(1年)が強さを見せつけ、2冠に突き進んだ。高松は「大きな差をつけて(先輩がタスキを)渡してくださったので安心していたが、山はきつかった」と安堵の表情を浮かべた。