新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中止が決定した出雲全日本大学選抜駅伝(10月11日)は、多くの名ランナーが駆け抜けた。
昨年9月15日のマラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)を制し、東京オリンピック(五輪)の代表に決まっている中村匠吾(27=富士通)は3年時に1区区間賞を獲得し、村山謙太、窪田忍らと駒大の優勝に貢献。主将となった14年の4年時は中止も経験した。
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1年 出走なし チームは2位
2年 出走なし チームは5位
3年 1区(8・0キロ)区間賞(23分25秒) チームは優勝
4年 台風により中止
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1区を任された3年時の中村は2度のスパートで後続を置き去りとした。2番手の日体大・服部翔大に20秒差もつける独走。見事な走りで、流れを呼び込んだ。
MGC優勝時も、終盤に連続の鬼スパートが光ったが、当時から仕掛け所での勝負強さは圧巻だった。現在も駒大の恩師である大八木弘明監督(61)の指導を受け続け、東京五輪へ向かっている。