東京マラソンを主催する財団は4日、来年3月7日の大会の開催形式について、準備期間などを考慮し、「10月上旬予定の理事会における決定を目指す」とした。書面での理事会で、報告された。

当初は8月をめどに結論を出す予定だったが、「政府のイベント開催制限の人数上限の緩和の見通しや関係者との調整等を踏まえ、引き続き検討することとする」としている。

東京マラソンは2年前に設楽悠太(28=ホンダ)、今年3月には大迫傑(28=ナイキ)が日本新記録を出すなど多くのトップ選手が毎年参戦すると同時に、約3万8000人の一般ランナーが東京都心を駆け抜ける国内最大級の市民マラソンでもある。かねて同財団は「一般の部を中止し、エリートだけでの開催は考えていない」との認識を示し、一般ランナーも参加する形の実施を目指している。

東京オリンピック(五輪)の代表選考にも関わっていた今年の大会は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、大迫、設楽、井上大仁(27=三菱重工)らエリートランナーのみで争われた。参加できなかった一般ランナーの出走権は21年大会、または22年大会に移行されていた。