全国高校駅伝は12月20日、京都で開催される。東北6県の男女代表校を紹介する「都大路で輝く」、今回は山形編です。

山形城北は女子の出場回数で全国3位タイになる29度目の都大路に挑む。

昨年2区の鈴木華奈(3年)、同3区の狩野琉姫(2年)、同4区の高橋愛香(3年)の経験者3人を擁する。県予選は1時間14分58秒で3連覇を達成した。3位でタスキを受けた鈴木が2区区間賞で逆転。後続3人も区間賞の走りで逃げ切った。

過去、全国出場を逃したのは3度だけ。目標にしていた1時間13分前半には届かなかったが、全国切符は死守した。98年からチームを率いる就任22年目の吉田進監督(61)は「タイムは良くないが、来年の(出場)30回目の節目に王手をかけてくれた。ここからモチベーションを上げていきたい」と前向きに捉えた。

県予選から1人を入れ替え、オーダーも組み替えた東北大会は1時間14分5秒で7位。満足はしていないが1区15位から徐々に順位を上げた。9月の県高校新人大会3000メートル優勝の渡部莉奈、同800メートル5位の森谷乙葉ら1年生たちも力をつけてきた。吉田百那(もな)主将(3年)は「県記録を更新したい」と意欲を見せる。自校が持つ都大路の県最高順位は02年の11位、最高記録は06年の1時間9分56秒。吉田監督は「10分台を出せば見えてくる」と、全国16位だった11年以来9年ぶりの10番台を目標に掲げた。