来年元日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の記者会見が30日、オンラインで行われた。

ジャカルタ・アジア大会の男子マラソン金メダリスト井上大仁(27=三菱重工)は輝きを取り戻す走りを誓った。「今季の自分はいいところがないが、(他の選手は)トラックやマラソンでいい成績が出ている。乗り遅れたくないし、負けたくない」。今季は男子マラソンで大迫傑、男子1万メートルで相沢晃が日本記録を塗り替えた。しかし、自身は3月の東京マラソンは2時間9分34秒の26位、12月の日本選手権1万メートルは27分59秒40の18位だった。その2レースとも、日本記録は更新されていた。

6年連続となる4区(22・4キロ)を走る。前回は17人抜きで区間新を塗り替えた。「自分との戦いにもなってくる。前回の自分を超えられるように。優勝するために、自分の仕事をしたい」。マラソンの自己ベストは2時間6分54秒。目標だった東京五輪の代表はならなかったが、また新たな気持ちで、成長を続けていく。

コロナ禍での思いも吐露した。「苦しい思いをされている人がいる。走っていいのかという迷いもあったが、たくさんの人に応援してもらえて今がある。そういった方に喜んでもらえる走りをしたい」と語った。

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