コロナ禍の箱根駅伝は、異例のスタートとなった。「応援したいから、応援にいかない」というキャッチコピーで沿道の応援自粛を要請。静かなスタートをきると21人のランナーはジョギングペースでけん制し合った。ゆるゆるとしたレースにテレビ解説の瀬古利彦氏は「見たことないですね」と戸惑いを口にした。最初の1キロは3分33秒という超スローペースだった。

1キロ手前で、東海大の主将塩沢稀夕(4年)が集団を飛び出してペースアップ。そこに青学大吉田圭太(4年)らがついて、レースが本格的に動きだした。