びわ湖毎日マラソンで2時間4分56秒の日本新記録を樹立した鈴木健吾(25=富士通)はレースから一夜明けた1日、オンラインで会見し、「日本新記録を出したんだなと少しずつ実感している」と話した。

多くの知人から連絡をもらい、「いろんな人がみてくれていたんだ」と感謝。多くのメディアにも取り上げられ、前日はなかった偉業の実感が少しずつわいてきた。

今後は“一撃必殺”のスパートを磨いていく。24年パリオリンピック(五輪)出場が大目標だ。その選考は東京五輪の代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」ように“一発選考”の要素を残した形になる方向。「中村匠吾さんはMGCで一発で勝負を決めた。一発、爆発的に勝負をつけられるように。爆発的な力を発揮できるには、余力度、スピードも必要になってくる」。東京五輪代表の会社の先輩を、最高の手本とする。その上で、社会人1年目は故障に苦しんだ経験を持つだけに、「けがをしないように練習の継続をやっていくことが大事」。環境は激変したが、あせらずに前へ進んでいく。