選手層が厚い青学大が歴代2位の5時間22分6秒で、2年ぶりの往路優勝を果たした。

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3区太田蒼生(あおい)と5区若林宏樹の1年生コンビが貢献するなど、原晋監督(54)の采配がズバリ的中。区間賞は1人もいなかったが、総合力で勝ち切った。2位帝京大に2分37秒差、連覇を狙う3位駒大に3分28秒差をつけ、2年ぶり6度目の総合優勝に向けて大きく前進した。

関東学連はホームページ上で2年連続となる沿道での観戦自粛を求めたが、人気区間や中継所付近では人出の多さが目立った。昨年の観客数は例年の2割弱となる約18万人とされているが、往路の状況から増加するとみられる。二宮のテレビ中継点で観戦した男性は「東京五輪の聖火リレーでも沿道に人が集まっていた地域もあったし、今ならマスクをしていれば大丈夫だと思っている」と言及。鶴見中継所手前では自宅マンションベランダから観戦する女性もいた。「大声で応援している人はどうかなと思います」とマナー違反を指摘する声もあった。大会スタッフが自粛や社会的距離を願う看板を掲げる一方、「声援や密は避けてくださいね~」と徹底を求める声には「あんたが声出しているじゃない」とツッコミが入る場面もあった。