世界記録保持者で東京オリンピック(五輪)金メダルのエリウド・キプチョゲ(37=ケニア)が、本気の走りでペースメーカーを振り落とす異例の展開となった。

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キプチョゲが世界記録ペースで快走する中で、中間地点を過ぎたあたりで3人いた先頭集団のペースメーカーのうち2人が脱落。驚異的なハイペースを維持したレースについていけず、さらに26キロ付近でキプチョゲはペースメーカーの前に出て、逆にレースを引っ張る展開となった。

また、19年ロンドンマラソンでキプチョゲと好勝負を演じたゲレメウ(エチオピア)は中間地点付近で止まった。

 

◆エリウド・キプチョゲ 1984年11月5日生まれ、ケニアのナンディ・カウンティ出身。5000メートルで03年世界選手権パリ大会金メダル、04年アテネ五輪銅メダル、07年世界選手権大阪大会銀メダル、08年北京五輪で銀メダル。12年よりマラソンに転向し、16年リオ、20年(21年開催)東京で金メダル。167センチ、52キロ。