12年ロンドン五輪10位のディーン元気(ミズノ)が、10年ぶりの日本一に輝いた。唯一の80メートル台となる81メートル02をマークして、早大だった12年以来の優勝を果たした。

世界選手権(7月、米オレゴン州)の参加標準記録(85メートル00)は突破できなかったが、ワールドランキングで出場圏内(今大会前で世界21位)。今大会でポイントを稼ぎ、出場に大きく前進する結果となった。

10年ぶりの優勝についてディーンは「素直にうれしい。(内容は)コメントできないくらい良かった」と笑顔を見せた。

気付けば30歳となった。「若い頃はイケイケどんどんで怖いもの知らず。(再び)世界に向かって行くにはチャレンジャーの気持ちが大事だと思う」と、今後の活躍に向けて意気込んだ。

4月の木南記念(大阪)、5月のセイコー・ゴールデングランプリ(国立競技場)に続いて80メートル台をマークするなど今季好調。今季は日本記録(87メートル60=89年溝口和洋)も視野。昨年の東京五輪出場を逃しているだけに、復活を期す1年とする。

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