第99回東京箱根間往復大学駅伝(来年1月2、3日)に21年連続で出場する東洋大が、エース不在の中でも「3位以内」を目標に掲げた。21日、オンライン会見に臨み、酒井俊幸監督(46)が「最低限3位以内は目指さなければならない。往路で食らいつき、復路で追い上げたい」と青写真を描いた。

前回大会では4位に入り、現在17年連続でシード権を獲得中。抜群の安定感を誇る伝統校だが、エース松山和希(3年)をケガで欠く今季は、出雲駅伝で9位、全日本大学駅伝では10位と不本意な成績にとどまった。箱根路で巻き返しを期すが、各校のエースが集う“花の2区”を過去2年連続で務めてきた松山は、今大会もエントリー外。酒井監督はチーム力で打開する構えで「どの区間も2人ほどの候補がいる。2区に関しても2人を考えている」と、名前こそ口にしなかったが、石田洸介、梅崎蓮(いずれも2年)らが候補のようだ。

前田義弘主将(4年)は「この1年の集大成を1人1人が発揮し、松山の大きな穴を埋めたい」と意気込む。その前田主将から好調選手として期待を寄せられた石田は「2区と4区を希望。自分もエースになりたい」と、主力としての自覚を口にした。【奥岡幹浩】