城西大の櫛部静二監督が、前日に話題となった「山の妖精」というキーワードの由来を明かした。

山登りの5区を走った山本唯翔(3年)に対し、運営管理車に乗った櫛部監督は「お前は山の神にならなくていい。『山の妖精』になろう」と声を掛けた。

この激励を受けた山本は、背中に羽が生えたかのような? 走りで区間新記録を樹立した。

櫛部監督によれば「山の妖精」という言葉は突然思いついたものではないという。チームは練習コースの1つとして普段から山道を活用する。「白い帽子をかぶり、木々の中をすいすい走る山本の姿が『妖精みたいだね』となって」と説明。そして「キャラ的にも山本はそういうキャラ。本人も神なんて恐れ多いという謙虚なタイプなので、『じゃあ妖精でいいんじゃないか』と。本人ともそういう話をしていた」とほほ笑んだ。

「山の妖精」という言葉が新聞の見出しとなっていたことを知らされた櫛部監督は、「見出しにもなってたんですか? 『なんじゃそりゃ』みたいな感想をツイッターで見たんですが…」と恐縮した様子だった。

山の妖精の活躍で9番手スタートとなった復路でもチームは奮闘。総合9位に入り、5年ぶりシードを獲得した。