日本陸連主催のJMCシリーズ3アワードが25日、都内で行われ、2月の大阪マラソンを初マラソン最高記録で制した平林清澄(21=国学院大3年)が新人賞を受賞した。

スーツ姿でステージに登壇し「チームのみんなのおかげと思っています」と国学院大のチームメートに感謝。「箱根駅伝を走る学生でも、マラソンを走れると証明できた。これが自分のマラソン人生の始まり。『箱根から世界へ』を体現できるように精進していきたいです」と決意を示した。

平林は今年1月の箱根駅伝で2区(23・1キロ)を走り、1時間6分26秒で区間3位。それから中2カ月弱で迎えた大阪マラソンでは、学生歴代最高の2時間6分18秒をマークした。「駅伝への練習とマラソンへの練習は結構似ている」。マラソンの走行距離は箱根駅伝の2倍近くとなるが、大阪でのレース中も箱根2区と重ね合わせていたという。

「コースも似ていて、途中に起伏があるのは(箱根2区の)権太坂と一緒だなと。最後の37キロからの感覚は戸塚の壁かなと思うくらいで、この感覚知っているなという感じでした」

箱根路の経験を生かし、42・195キロを駆け抜けた。

新シーズンは大学ラストイヤーとなる。「チームのキャプテンでもあり、エースでもある。その自覚はもって、上を目指してやっていきたいと思います」。マラソンでの活躍へ向けては「ロスをちゃんと狙いたい。その時には25歳だと思うので(25年の東京での世界選手権よりも)そちらを狙いたい」と、28年ロサンゼルス五輪の出場を見据えた。【藤塚大輔】