<陸上:日本学生対校選手権>◇2日目◇10日◇東京・国立競技場

 女子100メートル決勝が行われ、ロンドン五輪代表の「美女スプリンター」市川華菜(中京大4年)が11秒75で初優勝した。落ち着いてスタートを切ると、40メートルすぎから抜け出した。力の違いを見せつけ、唯一の11秒台で危なげなくゴール。悲願だった「日本一」の称号を手にした。「今回は目標が優勝だったので、本当にうれしい。予選、準決勝と比べて気持ちよく走れた」と満面の笑み。ロンドンから帰国し、時差ぼけから体が動かず、スパイクを履くまでに1週間かかったという。それでも「もう1度オリンピックを走りたいという気持ちが強くなった」。来春からの社会人を前に、価値ある勝利を手にした。