<福岡国際マラソン>◇2日◇平和台陸上競技場発着(42・195キロ)

 日本勢トップ2位の堀端宏行(26=旭化成)は、反省の走りだった。ペースメーカーがつく30キロまで「何も考えず、まわりと同化するかのように」と快走。あまりの調子の良さに「行っちゃえ」と仕掛けたが、32キロ地点ですぐに追い付かれてしまった。

 旭化成の宗猛監督も「流れで行けてて力みがないし、今日は行けるかなと思ったら表情が変わった」と苦笑する失敗のスパートだった。その後、優勝したジョセフ・ギタウ(JFEスチール)には振り切られたものの、36・5キロで第2集団から抜け出し、自己ベストの2時間8分24秒でゴールした。

 この日は宗監督の指示で時計をつけておらず、「7分台を出せると思っていたけど、競技場のゲートをくぐってタイムを見て厳しいなと思った」。それでも「積極的に前に出られたのは収穫です」と笑顔を見せていた。