<陸上・日本グランプリシリーズ第3戦:織田幹雄記念国際陸上競技大会兼世界選手権代表選考会>◇最終日◇29日◇エディオンスタジアム広島

 美人ハードラーの木村文子(24=エディオン)が女子100メートル障害に13秒02で3連覇を達成した。

 追い風2・4メートルで参考記録となったが(2・0メートルまでが公認)、13秒00の日本記録に迫る数字。速報タイマーは13秒01で止まり、自己記録の13秒04を上回った。「でも、悔しさの方が大きかったです。この大会は記録の出る条件が整っているので、それなりのタイムを出さないと納得できません」。

 木村の意識が高くなったのは昨年のロンドン五輪。予選落ちに終わったが、練習への取り組みがより積極的になった。「こういう練習をしたい、こういう人と練習したい、この指導者に学びたい」と貪欲になっている。

 次戦は5月5日のゴールデングランプリ東京。自身より速い選手と走った方が「接地のタイミングを速くできる」と楽しみにしている。国立競技場で12秒台へ再挑戦する。