<世界陸上>◇4日◇男子マラソン◇クッチェボサン運動記念公園(韓国・大邱)発着の42・195キロ

 川内優輝(24=埼玉県庁)は2時間16分11秒で18位だった。

 「ぶっ倒れるまで走る」の宣言通り、ゴール後は担架で運ばれるほど消耗。過去6度のマラソンで5回はゴール後に医務室に直行していたが、今回も気力の走りを見せた。

 スタッフにかつがれながら会見に姿を現した川内は、自分のことよりも先に日本の男子マラソン団体銀メダル獲得を喜んだ。「マラソンはスピードの時代になったが、団体では日本本来の粘りを出せばいけることを証明できた。(上位)3人の中で脚を引っぱってしまったが、期待されていなかった分、見てろよという気持ちでがんばることができた。日本のために何かできたことがうれしい」と目に涙を浮かべながら語った。

 今後については「今の自分の力では入賞は狙えない。もっと力をつけて、こういう舞台に戻ってきたい」。と次の目標を語った。

 レース前の会見では「ゴール後にどこの病院に行くかが一番のポイント」と冗談をとばしていたが、今回は日本からかけつけた友人たちのねぎらいに笑顔で応えていた。